先日、山スキーに行きましたが、ツアー中に私の師匠のスカルパT4が経年劣化で、ものの見事に破損しました。
注意喚起として、記事にまとめておきます。
破損状況
私は、スノーボードでバックカントリーをしていた時に、師匠が山をテレマークで自由に駆け巡る様子に憧れてテレマークに転向した経緯をもっています。
最初はなかなか滑れませんでしたが、さすがに10年以上もやっていると、なんとか使い物になるくらいにはなっています。
そんな中での、私の用具は、靴はスカルパのT2eco、若しくはT4を使用しています。
師匠は、ガルモントのケナイ、若しくはT4を使用しています。
歩きが多いツアーではT4を使用している感じですが、師匠のT4はもう10年選手で、いい加減に変えないとまずいよねー、なんて話をしていました。
そんな状況の中、今シーズン私は初めて、師匠は3回目のツアーに出動しました。静かなところにいきたいので、冬季通行止めになった道路を1.5時間くらい歩いて、山に入ろうという予定でした。そのため、師匠はT4に3ピン鱗板。私はT2ecoにワイヤービンディングの普通の板で臨みました。
良い天気の中、軽いラッセルを交代でしながら、1時間ほど歩くと、師匠がビンディングから異音がするというので、休憩がてら3ピンのゆるみを締め直し再出発。
それでも、まだ異音がするというので、よく観察してみると、右足のT4のベロの部分が、バックリ折れているではないですか!
幸い、道路歩きの段階だったので、ツアーを中止し、引き返すことにしました。しかし、ベロが折れているため、道路の軽い下りとはいえ、うまくスキー板を制御できず、転んでしまいました。すると、なんと左足のベロも同じように破損してしまったではないですか。
もうこうなるとどうにもならず、細心の注意を払い、歩くのみ。
いやー、両足同時破損ということもあるのですね。
本当に、山に入る前で良かったですし、長期間使用しているプラブーツは、破損のリスクがある、ということを再認識しました。
破損個所の詳細確認
今後のために、破損個所の写真を撮っておきました。破損個所は、右も左も同じ場所でした。
横からみたところです。
ベロの部分にたわむような力がかかり、ぱっくり折れた感じですね。3ピンだと余計にたわむ力がかかるのかもしれません。
こうなると、水もしみ込みますし、力をかけることはできません。
参考までに、私のT4との比較です。左側が師匠の破損したT4です。使い込んでいますねー。
ベロの部分が金具で抑えつけられた跡が残っていますし、つぶれたせいか、広がっている感じもします。
厳しいツアーですと、このような破損は命にかかわりますので、自分で管理して防がなければいけませんね。私も気をつけないと。
しかし、テレマーク人気が下火になってきている中で、いつまで75mm規格のプラブーツが残っているか。最近のNTN規格は、頑丈すぎてテレマークの軽快さが損なわれる気がするので、使用してみようという気にならないので、不安です。
スカルパ T4も生産しているうちに買っておいた方がいいかなー。