3Dプリンター QIDI TECHNOLOGY社 X-MAKER購入
新規に3Dプリンターを購入しました。QIDI TECHNOLOGY社のX-MAKERです。
Monoprice社の3Dプリンターを購入してから2.5年で、どれだけ3Dプリンターが変わったでしょうか。
経緯
MP select miniで3Dプリンターのことを勉強し、色々なものを作ってきましたが、PLA、ABS以外の素材として軟質系のTPUを使用してみたくなりました。
一般的にTPU素材を扱うには、3Dプリンターの構造としてダイレクト式が望ましいと言われています。フィラメントを送り込む機構が、ホットエンドと一体になっているものです。プリントヘッドが大型化してしまいますが、軟質系のフィラメントの送り込みで不具合が発生しにくいです。
対して、私が所有しているMP select miniはボーデン式で、ホットエンドから距離があるところにフィラメントを送り込む機構があります。こちらは、プリントヘッド部分が小型化できるというメリットがありますが、軟質系フィラメントは、曲がってしまい送り込みにくです。
そこで、MP select mini購入から2.5年経過していることもあり、新規3Dプリンターの購入を検討しはじめました。
購入選定のポイントは、以下です。
・ダイレクト方式であること
・ABSのプリントに苦戦した経験から、温度が保たれやすいボックス形式
・印刷サイズが120x120x120より大きいこと→少し大きいものも作りたい
なお、3Dプリンターは我が家では必要経費として認められず、私のお小遣いから出す必要があるため、お値段は安めというのは、絶対条件になっています。
そんなわけなので、しっかりしたメーカー保証が受けられそうな3Dプリンターはお値段的に厳しい。そのような中で、候補に上ってきたのがQIDI TECHNOLOGY社のX-MAKERになります。
QIDI TECHNOLOGY X-MAKERレビュー
QIDI TECHNOLOGY社は中国のメーカーのようですが、以前から3Dプリンターを作っており、X-MAKERはそこのエントリーモデル最新機種となります。
X-MAKER自体は、情報がまだ少ないですが、会社のサポートも良さそうですし、私の求めている条件は満たしており、値段も5万円以下ということで、購入することにしました。
さて、購入後数日で到着しました。予想していましたが、箱は非常に大きいです。
箱を開けるとこんな感じです。梱包がしっかりしていますね。
本体が見えてきました。
本体を取り出してのセッティング終了した状態です。
説明書は、英語ですが、しっかり梱包されているだけに、無理やり発砲スチロールなんかを取り出して悲しい思いをしないように、一通りきちんと目を通した方がいいです。
家族の感想は、電子レンジみたいでした。
ホットプレートのZ軸調整は、マニュアルですが、プリントヘッドが自動で動いてくれるので、簡単です。ちょっとすごいなと思ったのが、ホットプレートの厚みですね。MP select miniはペラペラのアルミの板だったので、室温でZ軸調整しても、温度を上げると歪んでしまう現象が確認されていました。そういうものだろということで、ホウケイ酸ガラスの導入を目指したわけですが、これだけしっかりしたものだと、温度による歪みはかなり抑制されるのではないかと、期待してしまいます。
さて、実際にサンプルを印刷してみましたが、特に苦戦することもなく、すんなり印刷できてしまいました。経験者ということもあるのですが、ずいぶん簡単にできるんだな、という印象です。3Dプリンター自体、身近な存在に少しずつでも近づいてきている感じを受けます。
それにしても、このマグネチックプレートは、使い勝手がいいですね。とりあえずプリンタ本体から外して、じっくり印刷物を取り外せます。また説明書では、裏面に糊を塗ることでも使用できるとありますが、プリント面を平滑にしたい場合には有効だと思うので、そのうち試してみようと思います。
スライサーソフトについて
X-MAKERには、メーカー独自のスライサーソフトが付属してきます。私は、これまでCuraを使用していましたが、せっかくなので、付属のものを使用してみることにしました。
なお、初心者というか子供の教育向けとしてEducationalバージョンが入っていますが、こちらはちょっと照れるような見栄えですし、行えることも少なそうです。
Proffesionalバージョンは、違和感なく使用できそうなので、しばらく使用してみようと思います。
その他 注意点等
・アダプターはアース付きの3ピンなので、通常コンセントにはさせません。私は、3ピンの延長コードがある場所に設定したので、問題ありませんでした。
・Wifi設定も説明書の通りに行えばいいので、問題ありませんが、送付データは差してあるUSBに保管する形になります。本体のみでは、データ保存ができずにエラーとなります。私は、最初気が付かずに悩みました。
・印刷中のカメラ観察もできるはずなのですが、現段階ではできていません。
・大きいので、何かあった時のために、箱は捨てない方が良さそう。
また、色々試しながら楽しみたいと思います。
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