3DプリンターMP select miniでボルトとナットをプリント
久しぶりの3Dプリンター関連の記事です。
知り合いより中古のカヌーを格安で譲ってもらったので、自分の体型に合わせて座席や足掛けの位置を変更しています。しかし、昔の艇なので、ボルトやナットの規格がインチ規格でした。
近所のホームセンターには、ユニクロメッキのインチナットは売っていますが、サビないステンレスのインチナットは置いてありません。
送料かけて購入するのは馬鹿らしいので、接合強度が必要ないところ限定で、3Dプリンターで作成したものを使用してみることにしました。
Fusion360でのナット印刷のやり方
取り掛かるまでは、どうやって部品の図面を拾おうかと考えていましたが、さすがFusion360。図面を探す必要なんてありませんでした。そのやり方を以下に記します。
まず、挿入からMC-Master carrコンポーネント挿入を選択します。
そうすると、既製品のボルトやナットが選べます。
希望のサイズを選びProduct Detailを選びます。
すると、図面をSAVEするところがあります。
SAVEしますと、それがFusion360に取り込まれるので、STLファイルで保存して、スライサーソフトでGcodeにすればOKです。SAVE時のファイル形式は色々選択できるので、好きな形式を選んでください。私は、今回Stepを選んでいます。
このようなことが簡単にできる時代なんだなー、と感動しますよね。
私も実際に印刷してみて、あまりの容易さに感動していたのですが、できあがったものを使おうとして、あれ?ちょっと待て。という状況になりました。
印刷後のボルトとナットの寸法
実際に印刷したボルトをユニクロメッキナットに通すと、一応通るけれど、無理矢理感が有ります
ボルトの表面見ると、削れています。
では、印刷したボルトとナットを組み合わせると、これも一応入るけれど、かなりいっぱいいっぱいな感じ。
もとから強度が必要ないところに使用しようと思っていたので、取れなければいいのですが、どうも完全に設計寸法通りにはできていないみたいです。
ベルトで動かしている設備の精度。PLAの熱収縮のばらつき等考えれば、それもそうか、という気がしてきました。
まあ、金属と組み合わせる分には、PLAが削れた分だけジャストフィットという言い方もできますか。
今は、既成サイズの部品を簡単に印刷できるようになったことを喜ぶこととします。
最後に
一応、カヤックのフィッティングは印刷したナットとボルトを使い終了したので、目的は達成しました。
でも、今後の設計のために、どれくらい設計値に対してずれるのかは、把握しておこうと思います。
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